遊双六 30号

これがだいぶ前の絵だとは思えません！人生の中で一番好きな作品で、愛読しています。頭を打つとまるで別人になっちゃってギャップが凄まじいです。ゆるーい人たちによるゆるーい人情です。……ちなみに私としては、ヒロインの可愛さだけで買う価値はあったと思いました（笑）。

ややモブいキャラ達をそのモブさを失わないまま愛らしく描いていて、いつまでも見ていられます。でも、可愛くてとても暖かい話ですから、読者の心を優しく温めると思います。原作のファンの方にオススメです！本編ではおっとりのんびりなが、軽くダークなキャラになっています。どのお話もしっかりとした内容になっており、オチも丁寧についていたから面白かったです。

絵柄は最近の漫画によくあるものというよりは、若干アートに近いものを感じます。不思議な力を持った少女が舞い込んできたがそれを温かく迎え入れる男というハートフルなストーリーでいいですね。ヒロインがの設定は斬新でした。いいなあ、ほのぼの。いわゆる通常のエロはありません。最初から読み直してみると、また今までと違って見えて楽しめるのではないでしょうか？

元ネタ自体が懐かしいものなので、もしかしたら触れた事のない人もいるかもしれませんが、そんな人でも問題なく楽しめる作品になっています。全体的なレベルは高いので、続きを読んで満足したいな、という気持ちにはなりました。話につながり自体はありませんが時間軸は共有しているようです。元ネタのキャラクターを理解していればクスッと来るようなネタが随所に仕込まれています。ちょっとしたどんでん返しが序盤にあり、そこからは一気に強引な展開でぐいぐい話が進んでいきます。

その自然で豊かでキュートな表情が、ストーリーにメリハリを利かせ、読むものをぐいぐいと引き込んでくれる。