遊双六 31号

今回のヒロインは多重人格という設定で人格がコロコロと変わるのが面白いです。幸せに暮らしているはずの二人の仲が……ラヴラヴなだけに状況的に色々すれ違ってしまうのは悲しいものがあります。前書きと後書きに質問系、全体的にゆるい感じのコメントなど、廃れてしまった文化がぎっしり詰まっていて懐かしくなりました。そのシリアスな部分も、決して暗いものではなく、むしろ清々しく、何とも爽やかなものです。

あえて言うならば、カラーの表紙を入れてほしかったかなぁ〜……といった程度です^^登場人物の過去や経歴が複雑だったり、キャラの繋がりが謎だったりして、結構感情移入しちゃってます。秋良堂のファンなら必読、上記のサンプルとキーワードにビビッと来た方もお薦めです！そんなあなたに贈る、遊双六 31号……ってしちゃうの？！ページも多くボリューム感もあり、タップリパラレルな4コマの世界を堪能出来ました♪

まだこの物語を読んだ事が無い方は、先ず作者様HPのわさび抜きを読む事をおすすめ致します。はたから見ている分には、どこも悪いようには見えないのだから。じつに感動できます。ですが、私はこのを知らなく絵柄が気に入って買ったのですが、それでも充分楽しく読めました。適当に買ったのに大当たりでびっくりしました。描き方としては手足が短めに可愛く描かれ、キャラクターごとに目の描きかたを変えて個性を強調しているのがポイントですね。

固定カプのが好きであれば、ハマる事間違いなし。足元に咲く花も踏めないほど優しい性格の彼女が取る行動とは―――。次第に、そんな彼女の心のうちを何とか追いかけてみようと思うようになりました。自分自身はただ単に「可愛いなー」くらいの意識しかなかったのですが、この本ではかなり熱く・濃く解説されていて今までより更に好きになりました。