少年と犬～Endless World～ II

がいいですね。特にこれだけは負けないポイントという質問で短期仕上げと答えられているところは、思わず口元がほころびました。セール中なので購入させていただきました。他のキャラを含めて原作の雰囲気、キャラクターをよく表現できている秀作ではないでしょうか。

単純に読んでいて面白い、そういう基本に忠実な作品を出せることは結局は作者の力量次第であるため、これほど素晴らしい作品に出会えたことに本当に嬉しい限りです。医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。建物や道などが丁寧に描かれており人物がそこにいるという印象を感じました。

海に来た面々ですが、スクール水着に取り憑いた幽霊に勝負を挑まれます。ネタばれしてもいけないので、簡単なレビユーにしておきます。軽快なギャグとトークなどの掛け合いで各小話は進んで行くのですが、ギャグの間に垣間見えるシリアスな部分が見所です。手放しにオススメできる良作です。絵柄もかわいらしく、マンガの表現手法を用いた絵本のようなテイストを感じます。

戦闘時も、メリ、ハリがきちんとしていて、何が起こっているか分からない、無駄な迫力だけの戦闘シーンにはなっておらず、きちんと、読者が戦闘の流れに付いて行け、それでも迫力を保った作りとなっています。このシリーズに出てくる登場人物は、皆、逞しすぎて。行動も言葉使いもこの雰囲気と設定に合わせた物ですから、作品の全てが一つに感じます。ですのでそういったことに免疫がない方はやめておいた方がいいでしょう。とはいえ、「妙なテンション&ドタバタ感」が好きなら、一見の価値あり。

今回も見逃せません！値段自体はお手頃ですし、たまにはこういうのもアリでしょう。こちらでダウンロードで買えるようになって、本当に嬉しいです。おかげで全体の暗さが薄らぎ読みやすい印象があります。