下り坂から平坦なアスファルトを経て再び上り坂へ

元ネタのキャラクターを理解していればクスッと来るようなネタが随所に仕込まれています。そのコピー本によると作者様は映画を見たとの事でしたが……そのの絵の凄い事、すごいこと……。それこそがこの作品のテーマ、持ち味です。四コマまたはショート漫画がいくつか収録されています。

恋愛感情としては片思い、相手の幸せを願う故の行動なのだろうという事が痛い程伝わって来た。気持ちの移ろいや我が強い性格とのギャップが可愛らしいですね。メイド服もよくあるミニスカートタイプではなく、ロングスカートタイプでひらひら多めのリボン大きめというところにもこだわりを感じますね。不良少年とは言っても髪を染めて煙草を吸う程度のもので、一人でいるのを好む、そして委員長のパンツには赤面しちゃう可愛らしい一面もある普通の高校生ですので感情移入し易いと思います。

愛する人とかならずしも一緒になることだけが幸せではないという二人の愛の形には、と言うジャンルを超えた涙なくしては語れない結末である。描き方としては手足が短めに可愛く描かれ、キャラクターごとに目の描きかたを変えて個性を強調しているのがポイントですね。作中の流れは大まかにとなります。とにかくづくしの漫画ですが、内容がとにかくすばらしい。内容はシュールなギャグ漫画で、原作をしていれば楽しめるものですが……

戦闘時も、メリ、ハリがきちんとしていて、何が起こっているか分からない、無駄な迫力だけの戦闘シーンにはなっておらず、きちんと、読者が戦闘の流れに付いて行け、それでも迫力を保った作りとなっています。元ネタがとても懐かしくて、ちょっと感動しました。とてもおとなしそうな感じなのに突然アグレッシブになって殴りかかってくる暴力ヒロインになるとか夢がありますね。特にすることもなくマッタリ、ほのぼのなギャグマンガなので多くの人が楽しめるかと思います。

美麗なCGではないけれども、あたたかな、不思議な魅力が伝わってきます。