電車で田舎駅へ 日帰りの気楽な一人旅

ゴチャゴチャしてないし、何描いてるか判別しにくいような描き方をされない作家さんですし、じっくりと読み進めていける漫画ですね。全体的なレベルは高いので、続きを読んで満足したいな、という気持ちにはなりました。いずれは収録ストーリー全編の、漫画等の映像化を期待したくなる。特にすることもなくマッタリ、ほのぼのなギャグマンガなので多くの人が楽しめるかと思います。登場キャラクターも有名所ばかりなので、元作品を詳しく知らなくても十分面白いと思いますし、同人誌初心者向けとしてもいいように感じます。

こんな面白すぎるギャグバトル漫画があったとは……秘話などが充実しているため、知識なしの初回時とインタビューで得た知識を持っている2回目以降では、見方が変化することでしょう。当時のほんわかとした自由な合同誌のノリを感じ取ることができます。更に、今ではすっかりお目に掛かる事が無くなったを久方振りに見たような気がします。

じっくりと読み込むことをおすすめします。どんなにつらく、苦しかったかを激情に任せて独白する。とくに、4コマの横にキャラクターの全身絵が載っていて、必見です。のんびりと、ほんわかと、読んでいくうちに惹きこまれます。お店の情報なども記載されているので、観光や街歩きをするにも、最適だと思いました。

軽快なギャグとトークなどの掛け合いで各小話は進んで行くのですが、ギャグの間に垣間見えるシリアスな部分が見所です。今回この作品を購入したのは、作者のルーツが伺えるかな？という動機からです。血の気の多い人格になったり、ミステリアスな人格に変化したりします。おすすめのお話は、です。適当に買ったのに大当たりでびっくりしました。その後は主人公にデレて頻繁に彼に会いに来たり、主人公に寄りかかって唐突に眠ってみたりと段々と行動がエロくなっていくのが良かったです。