大正浪漫ミステリー 万華鏡の柩 漸篇

最初は、『お値段高めかな？』と思ったのですが、これだけの量があれば納得です。とにかく圧倒的なボリュームです。端々から細かい事へ想像を働かせられるのも、私のような人種にはポイント高し。まぁ評者が下手なだけだから今までのは評論とは言えないか。ただ、描き下ろしの絵はちょっと少なめ？それがちょっと残念です。

設定、キャラデザインなど、なかなか良くできた伝奇もの。中間ステージをクリアすると美しい女性のイラストが表示されるのも、何かゴージャスな印象を受けてクリアするやる気を高めてくれますね。不条理な展開やギャグが多いけど、後半に進むに連れ、怒涛のシリアス展開に突入。元々ヒロインにスーパー執事がついているので攻略相手ごとによる態度とかも見ていて楽しかった。

このサークルのゲームは基本ヒロインがヤキモチ焼きなのですが、この作品もヒロインのヤキモチが非常に美味しかったです（笑）キャラクターの持ち越し機能もあるため、最強のキャラクターを作ることを目指しても良いし、ひたすら人材を集めてニヤニヤして楽しむのもいいです。個人的にはゲームパットでのプレイをおすすめしたい。良点として特筆すべきことは一風変わった戦闘システムとキャラ強化です。

どちらかと言えばの方が難易度高め。製作者がありったけの無駄とヘタレを叩き込んだ、YUKIRINSの逸品。シナリオの分岐点を探しながら、過去と現代の視点を行き来するシステムは、良く作られていて面白かったです。中毒者が一人でも増えることを期待します……。同人系のゲームで、少し目を通し、気になったので、ダウンロードしてみた。

はるか昔に同人ショップで購入し、クリアすることなく倉庫に入れてそれっきりになっていた当該ソフト。と位置づけて良いと思いますが、ストーリーはきちんと原作の流れのある時期のお話で、GAME中その前後関係が分かる様なシナリオも好感が持てました。