The Simple Escape Game～長髪少女と店内～

ノベルはオーソドックスな世界を舞台にしており、世界設定自体には突飛すぎる設定はない。操作は難しいが、十分に遊べるゲームである。ゲームそのものもハイスピードで遊ぶあの頃のゲームで、独特のバランスになっているのもいい。途中でシナリオ分岐して、複数のエンディングがあるというのもなかなか面白い。

選択肢のところでもセーブできますし、外すと基本的にバッドエンドに直行なので、攻略はそれ程難しくないと思います。やられてもモチベーションの低下を防ぎます。ゲーム紹介にもあるように見ていても楽しいのですが、難易度の高いステージがそろっているのでずっと見るわけにもいきません。とにかくいいバランスのゲームです。飽き性の私が最後までクリアすることができました。

体験版を遊んでみたらハマりました。人に話しかけるのが楽しみなゲームは久しぶりだった。物語は至極、真っ当で外連味なく、よくまとまった良質の作品だったと思います。メカメカしいデザインは好きな人はいると思います。いい感じの作品でした。しかもこの価格！選択肢は無い一本道でしたが、手に汗にぎる場面の連続で全く気になりませんでした。

全体的なプレイ時間がちょうど良い程度だったことも手伝って、ちょこちょこやるも良し、一気にプレイするも良しです。今までと違うのは人の成長に頭打ち、衰退というのがあるところでしょう。戦闘パートは、強烈に発展を遂げ、物語と共にプレイヤーを苦しめる（もとい、楽しませる）昔のファミコンの頃はこういったゲームが主流だった訳で、ゲームの変化（進化とは違う）を感じることもできる。

雰囲気がいい、キャラーがいい、話がいい、システムがいい、つまりお勧めの作品です。ついついコンプリートしたくなるアイテムたち……が相まって、ハマリ度は抜群です。