THE MAN CALLED CRIMSON -Episode Final- 超絶の奴隷と自由の孤者

彼女達のちょっと本気の戦いは、のんびりながら白熱します。難易度は低い方だとは思いますが、前ばっかり見ていると敵が思わぬところから出てきてやられる事も。ネタに走りがちな最近のゲームと違ってどのキャラクターも闘う理由や動機がしっかりしているので感情移入出来ました。

本編と同じくゆっくり読みたのにエンドを集めたいジレンマに襲われました。「きっと好きだからこそ出来るんだろうなあ」と、同人ソフトの良さを再確認しました。無性にがしたくなった時は、このサークルさんにいつもお世話になってます。制作しているサークル様の、他のゲームの内容とつながっているところがあり、面白くプレイできました。

これで18禁であったなら鬼に金棒であろうが、逆にノリが壊れてもおかしくないので一つの完成された作品といえる。初めはギャグ要素が強いですが、シリアスな展開に変わっていきます。コントローラーでもプレイできるので、家庭用とあまり変わりません。はるか昔に同人ショップで購入し、クリアすることなく倉庫に入れてそれっきりになっていた当該ソフト。やりこみ要素は十分にあり長く楽しめる作品。

男であってもお兄さんと呼んでみたくなる優しい声と、それに合った口調から放たれる口説き文句の連打は、その甘さに身悶えること間違いなしです。作品紹介の通り、同人誌感覚でどうぞ。内容的には、粗もそれなりにありますが、破綻することなく纏まっていて好印象。ちゃんとキャラクターを大切にしている作者さんの思いを感じました。絵自体はとても綺麗で違和感無く楽しめる。BGMやエフェクト、デザインにこだわりつつもゲームとしての爽快感を損なうような難易度設定にはならないような絶妙な調整がしてあります。

全体としてはほのぼのとした雰囲気ですが、ある1人にとってはかなりデンジャラスな世界となっています。このゲームにはを作る要素があるのである程度の能力を引き継ぐことができます。また声優さんの演技が素晴らしく、シナリオもあわさってEDまですぐに到達してしまった印象でした。