現し世の鏡 玖枚目

ギャグとファンタジーとバトルの融合って感じの漫画手放しにオススメできる良作です。ところどころに出てくるちっちゃい妖精（？）が可愛いです。お手本の模倣から脱して自身のスタイルを徐々に見つけていく過程の記録のような作品です。……哀れ。話は主人公の内面をメインに追っていき、ラストで大きな変化が起きる構成です。

あの路線、この路線の思惑がいろいろと交錯して、夏休みに向かっていきます。読んだ人にしかわからないシュールさです。もちろん漫画も収録。切ないほどの恋物語が見たい人。一次っぽい感じのファンタジーゆるゆるキャラ漫画。このサークルの作品を購入するのは今回が初めてでしたが、作画がしっかりしていて好感がもてました。ゲームに登場した人物達が色々なネタを提供してくれるので、読んでいるうちに笑ってしまうことでしょう。

原作単行本と同じシチュエーションでありながら、おもしろおかしく遊んでおり、アニメだけよりも原作単行本も読まれていた方はより楽しめる要素が含まれております。伏線いっぱいなので、アレはどういうコトだろう……？コレはどうなってるんだろう……？と謎解きを（解けませんけどwwww）しながら読めるのが醍醐味のひとつでもあるかな。なんというか、全体的に「あたたかい」んですよね。オススメ！元ネタあるあるの話やゆるーいギャグで思わずニヤッとしました。

眼鏡をかけ、三つ編みにした長い髪、おまけに大きなおっぱい性格はドジっ子でちょっと間の抜けたところがあるようです。その「パロディ」、面白くない訳が無い。特筆すべきは、作者さんの書かれるキャラクター！ファンのファンによるファンの為の作品です。今回この作品を購入したのは、作者のルーツが伺えるかな？という動機からです。子供って、こんなトコあるよな〜、こんな暴言言いそうだな〜と共感しながら、何やらおかしい四コマに笑ってしまいました。