地上へ着地 闇の渦の中を這いずり回った過去

少女マンガ風の絵柄でキャラクター絵が可愛くて、コマ割りなど、とても見やすく、ページも多いので良い作品だと思います。それはともかく、絵に惚れた人は即！買いだと思います（ほんとに）。なんですが……100%ギャグです。二次創作の同人誌です。完全にファンブック！多少、古臭さは否めませんが、絵柄のクオリティは高く、各々のキャラが魅力的に描かれています。作画面でも白黒のクッキリとしたタッチに加え、トーンワークによる淡い濃淡が加わり画面の彩りが増しています。

内容はイラストや漫画なのですが、本編を楽しんだ方であれば、確実に楽しめる内容の同人誌だと思います！のいい所が凝縮されたような、そんな素晴らしい作品でした。過去の話と現在の葛藤が複雑に絡み合いながら少しずつ物語は進展していきます。固定カプが好きな方にはお薦め致します！原作はもちろんですが、この同人誌も良い作品です。作者さん的のもう少し下ネタ入るかと思いたましたが、そういったのも少なかったのですが純粋にネタの面白さがありました。

を知らないと、よく楽しめないかもしれません。また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。自分はとてもいいと思いました。ハンバーグの焦げ色なんて力を入れて（？）ますよ。が好きな方にお勧めします。今度もいろんな世界で悲惨に大暴れだ！医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。

その昔、おもちゃ屋さんにアニメロボットのプラモデルを買いに行っていた頃、いつも商品陳列棚で異色のオーラを放っていたロボットのパッケージ。作者の愛を感じる一品、脱帽です。男も絡まず血もでないので、作品の入門編としてもお勧め。びっしりと手書きの文章が書きこまれているページがあり、原作愛がとても伝わる作品です。