冷汗の日々 まるで公園のジャングルジム

なんというか、本編よりおまけの歌のインパクトがすごすぎます！どの物語もコミカルな雰囲気で満たされていますし、読んでいるうちに笑ってしまうことでしょう。話を構成する上での舞台設定の役割さえ果たしていればオッケー、という考えのようです。でも告白があったり、それでも今までの関係でいたり、好きなのに命の取り合いをするという不思議な心理描写は期待通りでした。

医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。のいい所が凝縮されたような、そんな素晴らしい作品でした。まだこの物語を読んだ事が無い方は、先ず作者様HPのわさび抜きを読む事をおすすめ致します。ちびっこのキャラはとにかく可愛いです。前書きと後書きに質問系、全体的にゆるい感じのコメントなど、廃れてしまった文化がぎっしり詰まっていて懐かしくなりました。

ボリュームも多くこの価格はお買い得だと思います。ギャップ萌え作品が好きな人は特に楽しめる作品だと思います。全身絵にも、それぞれのキャラの性格があらわれていて、見ていて、すごく楽しくなります。更に、今ではすっかりお目に掛かる事が無くなったを久方振りに見たような気がします。恋がしたいといった気持ちになるかもしれませんね。

原作にそういう描写があれば申し訳ないのですがイメージとは違ってて1番のギャグ要素でしたw今作では上記の告白に見られるように「鬱」に重点を置いた結果と言えるでしょう。ギャグも大体1Pにまとめられているので、わかり易く面白いものばかりでした。男性だけでなく、女性にも楽しめる内容となっています。可愛らしく描かれたキャラ同士の生々しくも腹黒い駆け引きが、不気味なくらいリアルに迫ってくるものがあり、その描写に関しては感嘆を禁じ得ませんでした。