お姉さまと呼ばないで～春 Name of Roses

シリアスの間にコメディを挟むのがいいアクセント！価格的にもちょうどよく試して見るのもありです。ラヴ・ゼネレーションはまとめてご購入をオススメします。メイド服を試しに着てみて鏡の前でクルリと回って確かめている姿は最高にかわいいです！……可愛い。

軽快なギャグとトークなどの掛け合いで各小話は進んで行くのですが、ギャグの間に垣間見えるシリアスな部分が見所です。その他にもギャグあり4コマありと作家の個性が光って面白いものばかりでした。この感じでセーラーム○ンとか、描いて欲しいです。とにかく切ない！人物描写も秀逸でスキがありません！今回はギャグは少なめでシリアスな感じの話ですが、とても魅力的なストーリーと演出で引き込まれる作品でした。

ヒロインが学園を征服しようと企み、いろんな策略を練ったりする話なんですが、その手段が微妙にセコくて終始ほのぼのとした展開。コマ割やキャラクターのカットの仕方、ストーリーの進むテンポが素晴らしいので、書き込まれた描写の割りに、非常に読みやすい。画力があり女の子は可愛いですが、全体的に素朴で目に心地いい絵柄ですね。それで脱がされる男性陣が少し色気があるように描かれているのは気のせいでしょうか？w

原作の戦闘パートのパロディには本当に笑いが止まりませんでした。話が進むにつれ、主人公の異能っぷりがだんだんと目だってくる所も見逃せません。コメディ中心の笑える内容になっています。他の2人の登場人物の設定も、しっかりしていていますね。どれも明るくて生き生きとしたキャラクターばかりなので、ちょっとしたひと時に読みんでみては如何でしょうか。

だんだんと追い詰められパニックに陥っていく中で気づいたみんなのやさしとあたたかさ……なんというか、人にやさしくしよう、そう思わせてくれる漫画でした。少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。