森の子河童と川の子天狗

完全なギャグ漫画で読んでいると思わず噴出すようなシーンが何個もありました。この感じでセーラーム○ンとか、描いて欲しいです。元ネタを知っている人には思わずニヤリとする。いつも通りこのサークルさんのスタイルで、萌えやお色気はほとんど感じず徹頭徹尾ギャグで読めます。好きな人であれば外れは無いと思います。四コマ漫画も収録されており、キャラクターたちのユルい日常が展開されて楽しかったです。

の問題がテーマのため、心の病を経験したことがある人は共感できる部分が多いと思います。ただ主人公はだけあって、コミカルな展開とかわいさがあります。日常のほんわかとした感じが伝わってくるです。はたして彼らを待ち受けるのは希望か絶望か……今回も必見です！何気に、背表紙がハンバーグ柄なんですよね。また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。

愛する人とかならずしも一緒になることだけが幸せではないという二人の愛の形には、と言うジャンルを超えた涙なくしては語れない結末である。作中の流れは大まかにとなります。また、まるで緩やかな長い坂を上り終えた様な読後感にこの作品の、誤解を恐れずに言うなら少し不快な、それでいて病みつきになるような魅力を感じました。全体としては軽いノリで読みやすさ重視なのですが、それぞれのキャラの造型、掘り下げは深く、人情物としてうまくまとまっています。

読み終えたあとも心に柔らかい感情を残してくれる作品です。なんとかして病気を治そうという気構えがあり、見ていて頭が下がる思いである。大満足です。面白いだけでなく元の作品が気になるような内容で、とても惹かれました。ホラー要素を減らした、ギャグマンガといった感じの作品。ふとこのシリーズが読みたくなった時に偶然見つけたサークルでしたが、どはまりしました。