夢十夜

個人的には、全体としてとても気に入っています。作者のごくごく個人の主体性を前面にだしていますので、同人らしく趣味や（いい意味での）独りよがりが全開です。エッチなシーンはありませんが、二人の関係の微妙さに萌え！これだけの熱量とセンスとキレを持った本はそうそうないです。

適当に買ったのに大当たりでびっくりしました。オチがいい。絵のクオリティもなかなかで、読んでいて飽きません。その後、すったもんだあって客の少女は頭を叩かれてしまいますが、前よりちょっとだけ不幸体質が強くなったという程度。水着むちむちです。正直ネタがわからないのでその方面のコメントは出来ませんが、丁寧に描かれたエネルギッシュな絵を見ているとアニメをみて、魅力をもっと感じてみたくなりました。

絵柄も加わって最初から最後までほのぼのとしており、誰でも楽しく読めると思います。全編通して大体がほのぼのな感じで、たまにちょっとシリアスというような構成です。好きは是非購入検討すべきかと。ストーリー的にはお約束でベタな展開なのですが、原作よりもかわいい感じなのが良かったです。絵的には背景がスッキリしており、シンプルで見やすくストーリーに集中して読める感じです。

内容的にはどちらもそれほど萌えやお色気が前面に出ておらず、読む人を選ばないなという印象でした。元ネタは知りませんが、凄く楽しめました。今回は自販機の前で話は進み、飲食物を目の当たりにしながらも買えない無一文を強調する場所設定もニクイですね。可愛い絵柄と、この題名に興味を引かれて購入。今度もいろんな世界で悲惨に大暴れだ！続編があればきっとこんな流れになったのかと思わせる程にストーリー、絵共に無理が無くボリュームもたっぷり！

絵とシュールな内容とのギャップを存分に味わえる秀作なのは間違いありません！