とりおでふぉるてっしも!

この作品の原作がゲームということなので調べてみたいです。なぜなら、彼氏に激しく迫るシーンがあったので。最高のエンディングでも最悪のエンディングでもない、一つの節目。作者様はこれで終了ではないと書かれているので、いつかまた復活したら手に取って見ようと思いました。がすごく笑えました。ギャグも原作への愛がありながらキレのあるもので、ページをまたぐ繰り返しネタもあります。

どんな場面でも必死に応えてくれるその姿があまりにおかしくてすごいウケました。物語が進むにつれ次第に表現方に変化してゆくのが見えます。最初に懐かしいと思ってしまったのは、どうなのでしょうね。原作は美男美女のキャラが出て来るお話なのですが、こちらではコミカルでギャグタッチにデフォルメされていてとても可愛いです。前書きと後書きに質問系、全体的にゆるい感じのコメントなど、廃れてしまった文化がぎっしり詰まっていて懐かしくなりました。

この作品は真の意味でデジタルコミックです！全体的に丁寧に作られている印象を受けます。すごくセンスある線で上手いです。やわらかい語り加減が特徴の作品だと、どうしても文やコマを削り、キャラの動きが秩序だってしまい、わざとらしくなりがちだが、この作品は違う。登場キャラクターも有名所ばかりなので、元作品を詳しく知らなくても十分面白いと思いますし、同人誌初心者向けとしてもいいように感じます。

550円で買いましたが、間違いなくそれ以上の価値のある内容です。ギャグ多めなので原作をプレイしてない方でも気軽に楽しく読める内容でした。しかし、それでも面白さになんら劣ることはないいと確信しています。元ネタを知っている人には思わずニヤリとする。どちらか片方の原作を知っていれば楽しめると思います。