お願いかまって

セックスのシーンはまったくありませんが、肉体をぶつけ合う女性たちの姿はかなり扇情的です。ある意味一番らしい内容かもしれません。その昔、おもちゃ屋さんにアニメロボットのプラモデルを買いに行っていた頃、いつも商品陳列棚で異色のオーラを放っていたロボットのパッケージ。

なんとなく依存に汚染された恋愛といった気がしました。残りはイラストを主体とした構成です。絵とシュールな内容とのギャップを存分に味わえる秀作なのは間違いありません！色々考えさせられる作品です。ギャグ多めなので原作をプレイしてない方でも気軽に楽しく読める内容でした。とてもおとなしそうな感じなのに突然アグレッシブになって殴りかかってくる暴力ヒロインになるとか夢がありますね。

最初から、最後まで心の中から笑える、と言ってもギャグつて訳では無くって、ちょと考えさせられつつも笑えるお話でした。主人公も幼馴染もかわいすぎます。まさか頭打ったら人格が変わるとは！男性だけでなく、女性にも楽しめる内容となっています。の世界観を壊すことなく融合させてますね。これだけの熱量とセンスとキレを持った本はそうそうないです。流血シーンなどの残酷なシーンがないので、初心者にもお勧めできます。

作者さんのコメントでは苦労されたようですが、その甲斐はちゃんとあったように思えます。戦闘時も、メリ、ハリがきちんとしていて、何が起こっているか分からない、無駄な迫力だけの戦闘シーンにはなっておらず、きちんと、読者が戦闘の流れに付いて行け、それでも迫力を保った作りとなっています。作者さんがTwitterでセールをしているのを知り購入。

あまりと言えばあまりの展開に腹が捩れました……「鬱」の名を冠する作品としてあるべき姿なのかもしれません。特にすることもなくマッタリ、ほのぼのなギャグマンガなので多くの人が楽しめるかと思います。