毛者41 2017summer

シリアスの間にコメディを挟むのがいいアクセント！値段もお手ごろなので、一読してみるといいでしょう。ふと手にとってみてみるとクスっとできるものがありますよ。とくに、4コマの横にキャラクターの全身絵が載っていて、必見です。出てくる宇宙人もとぼけた感じだけど、なかなか油断のならない存在でした。

このサークルの二次創作本を何冊か手に取った事がありますが、まさかオリジナルの作品までもこんなにクオリティが高いのは本当に凄いと思います。しかし、それでも面白さになんら劣ることはないいと確信しています。イラストもかわいいですし、衣装もクオリティが高かったのでとても満足できる作品でした。元ネタがやや古いゲームですので、もし遊んだ経験があるのなら懐かしいと感じるかもしれません。ある意味一番らしい内容かもしれません。

また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。なかなか切ないお話です。その「パロディ」、面白くない訳が無い。美少女たちが、扇情的なコスチュームで繰り広げる試合は激しく、本格的な漫画です。「鬱」の名を冠する作品としてあるべき姿なのかもしれません。元ねたゲームお好きな方でしたら、まずは一回サンプルご覧になってください。

作者さんが中に書かれている通り、登場作品全て合わせて雰囲気が素晴らしくて。キャラクターの特徴がよくとらえられていて、さらにギャグ仕立てと来れば、このコンボは最強でしょう。ギャグ的には爆笑という感じではないのですが、七色草庫特有の後からジワジワ来る笑いが満載です。だけど　あの連想ゲームは　怒るでしょう。人気原作に便乗しない原作無しのオリジナル作品も中々侮れませんね。

今までのおっとりした性格が嘘のように、戦いになると修羅と化すヒロイン。風の音が聞こえてきそうなラストシーン。