PETANHOUSE

忘れていた『何か』を、考えてみるのも良いかもしれません。そして、いつもとは違いの季節という変わったシチュエーションを味わうことができました。ただ、二人の関係がキスをする手前まではいきますので、そこら辺が気になる方はご注意を。、ある一日を描く漫画です。

また、質問コーナーという形で、この作品の入れ込みが充分伝わってくるのも良かったです。秘話などが充実しているため、知識なしの初回時とインタビューで得た知識を持っている2回目以降では、見方が変化することでしょう。元ネタを知りませんが、セールでお安かったので購入させて頂きました。そんな中、彼女の方から彼氏に手を振ったり、彼女が所属する生物部の活動に誘ったりと、まさに青春まっさかりなシーンが続く。

個人的に好みなのは4コマ漫画の方で、の話が面白いと感じました。作家さんのセンスのよさがわかります。でも、短いなりに良くまとまって、オチもウィットが効いてます。特に理由はなく、ただただ面白い中身で、主人公はいろいろなところに行って、皆に笑顔で迎えられ楽しい気分にさせてくれる作品ですね。少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。

いいですよね可愛いですよね。しかしながら、ヒロインの頑張る姿と、周囲に理解する人が増えていく様子が、見ていて心地良い。オチがいい。姉妹であり、かつ同姓であるがゆえの繊細な心理描写も良く出来ているし、互いが互いを想うが故に出した答えの切なさと寂しさ。あちこちでギャグとバトルを交えつつ、クライマックスに向けて話が集約されていきます。

写植ではなく、セリフの文字が手書きのお話もあり、これはこれで味があるものだと再認識しました。