ぐらぱど・えすなだ

誰が一番可哀想かと言うと、可哀想じゃない人間が一人も（一部除く）いないのに、可哀想に思えない……完全にファンブック！説明も読まず、表紙に惹かれて買ってみたんですが、すごく面白かったです。萌えの人にオススメします。だからといって買わずに見過ごすにはモッタイナイ一冊であると個人的には思います。

買っちゃったのは、好きだからというのはありますが、余家本舗が大好きなんですよね。まずはサンプルを見て、気に入れば買いですね。そのシリアスな部分も、決して暗いものではなく、むしろ清々しく、何とも爽やかなものです。それでも見て欲しい。マンガながらも文献の引用や考証がしっかりしているので、資料性もなかなか高いものに仕上がっていると思います。

けっこう細かい伏線のようなものも張られていて、続編で生かされてくるのかなと思うと楽しみですね。大変満足しました///次回もぜひ購入させていただきます★キャラクターの表情がよく、また感情方面でも感情移入しやすいので良かったです。とても似合っており、可愛らしい絵柄で描かれています。弱点はネタがわかる人がいるかどうかだ！かわいいと言っても、狙ったかわいさではなく何となく不思議なかわいさがあります。

愛の言葉を聞いているうちに眠ってしまった女性の表情が綺麗だったので、印象に残りました。こういうの読むの好きだったんですよね。……基本的に馬鹿だから、馬鹿なことをやって去っていくだけですけど。すごくセンスある線で上手いです。妥協の無い丁寧な書き味は、たとえ1つ1つのコマに切り取ってしまったとしても、ストーリーが溢れてくるような、生き生きとした表情を持っている。

ちょうどものの漫画が読みたくて、たまたま見かけて軽い気持ちで購入したのですが、予想以上に気に入りました。流血シーンなどの残酷なシーンがないので、初心者にもお勧めできます。