ルカ姉さんと動物たち

過去に原作もプレイしたのでノスタルジックな気分で読ませていただきました。それではなぜこの作品を購入したかというと、鬱デレという響きに純粋に興味を持ったからです。男も絡まず血もでないので、作品の入門編としてもお勧め。風の音が聞こえてきそうなラストシーン。

その他にもギャグあり4コマありと作家の個性が光って面白いものばかりでした。実に切ない！しかも健全。シリアスストーリーと書いてありましたが、さほどシビアなシーンもなく、少年漫画的として安心して読めます。まさか頭打ったら人格が変わるとは！不良少年とは言っても髪を染めて煙草を吸う程度のもので、一人でいるのを好む、そして委員長のパンツには赤面しちゃう可愛らしい一面もある普通の高校生ですので感情移入し易いと思います。

その後、すったもんだあって客の少女は頭を叩かれてしまいますが、前よりちょっとだけ不幸体質が強くなったという程度。ギャグもあり、とても楽しめます。内容はシリアスですが、そこまで重いとは感じませんでした。ギャグ風の同人誌になっていますので、元ネタについて知らなくても問題ありません。ちょうどものの漫画が読みたくて、たまたま見かけて軽い気持ちで購入したのですが、予想以上に気に入りました。

基本ギャグ多めの中に軽いエロ要素がある程度。ただ、主人公の扱いがひどすぎます！二人の行く末も良い！飽きるかなーと思っていましたが以外におもしろく、まったく飽きることなく読めてしまいました。二人が結ばれて幸せでと言う結末が好きな人には、決して向かない。太い線で描かれた、ほのぼの絵柄が好みの方にはお勧めです。

オンリーの私の「魂」に「ピン」ときた唯一の作品です。原作単行本と同じシチュエーションでありながら、おもしろおかしく遊んでおり、アニメだけよりも原作単行本も読まれていた方はより楽しめる要素が含まれております。