ヴィータちゃんは男友達が少ない 3

あの時の思い出が蘇ってきて、とても楽しくて笑えるギャグ本でした。作者さんのコメントでは苦労されたようですが、その甲斐はちゃんとあったように思えます。びっしりと手書きの文章が書きこまれているページがあり、原作愛がとても伝わる作品です。モモがプリケツっぽくツヤツヤしてるのも好き。

頭を打つと性格がかわってしまうヒロインがとてもかわいくて勢いがある漫画でした。絵の描き方としては、丸めの顔にキラキラした大き目の瞳などキャラクターの雰囲気を上手く捉えています。ここにきて、あまり語られていなかったの内面が少し伺えます。わかる人にはわかると思うのでお勧めしちゃいます！ですのでそういったことに免疫がない方はやめておいた方がいいでしょう。

不思議な感じのするおもしろさに思わず笑い、気がついたらハマってしまっていました。作風さえ合えば、購入して損は無い内容かと思います。220円の価値は十分、元が取れたと感じられます。原作はわかりませんでしたが、作品の内容はライトなギャグマンガだったので最後まで楽しく読む事ができました。レビューを書くにいたるまで、何度も読み返してしまいました。

単純に読んでいて面白い、そういう基本に忠実な作品を出せることは結局は作者の力量次第であるため、これほど素晴らしい作品に出会えたことに本当に嬉しい限りです。の世界観を壊すことなく融合させてますね。まず登場シーンから飛ばしていて、いきなり屋上の柵を乗り越えようとしたり、パンツ丸見えで主人公の上に落っこちたりしています。絵も丁寧に書かれているので、読んでいて楽しいと思います。いいですよね可愛いですよね。

作画面ではいつものように白黒がクッキリついた絵で見やすく、スラスラとあっという間に読み終えました。だんだんと追い詰められパニックに陥っていく中で気づいたみんなのやさしとあたたかさ……なんというか、人にやさしくしよう、そう思わせてくれる漫画でした。