意気込んで哲学を立てるも一文字も書けなくなっているサトノブ

余計なことは言わずに命乞いをしろと告げる女の子に対して、キザなセリフを言ってなんとかしようと考える主人公が面白いですね。シュールの極みです。コスパもいいので好きにおすすめ！この値段でこのボリュームは凄いとしか言いようがない、大変お買い得な作品だと思います。深刻と言う程では無いけれど、少し自分の中で思い悩んでいる人に、ちょっとお勧めのお話です。相変わらず次回への引きがうまいので続きが気になって仕方ありません！

お話はシリアスですが、全体的に細い線で丁寧で、ツヤベタの画法で白黒のメリハリが効いた絵は非常に見易いです。ほんのりお色気シーン有り、美味しい食べ物などの登場もあり楽しく読めました。はい、アレです。自分はとてもいいと思いました。「は怖くて苦手」と言う人でも、これなら安心ですよ^^登場キャラも増え、世界に広がりが出た。話が進むにつれ、主人公の異能っぷりがだんだんと目だってくる所も見逃せません。

現代社会の闇の部分というかムリがたたった部分がモチーフのため、多くの人に読んでもらえれば社会全体としての理解も深まるのではないかと思います。スタイルは原作の雰囲気をよく捕らえており、顔は特に目などがより優しくカワイイ感じになっていました。みんなの心に暗い影を落としてしまう。飛べるとこまで飛んでほしいものです。原作を知らなくても、好きで、昔の雰囲気だけを味わいたいという人にもおすすめです。

作者様はこれで終了ではないと書かれているので、いつかまた復活したら手に取って見ようと思いました。次回作はどんな漫画を描くのか今から楽しみです。パロなどで一番気になる要素が、攻受だと思います。ただし、いくつかのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。絵的には背景がスッキリしており、シンプルで見やすくストーリーに集中して読める感じです。