22時の食堂屋さん9品目

ヒロインのコスプレがめちゃくちゃかわいいです。原作ゲームをプレイ済みの方なら間違いなく爆笑するとても質の高い本です。同人誌なので通常の漫画のようなボリュームを確保できないのは分かりますが、残念でなりません。妹が兄に素敵と言っているのも面白かったです。

作画面でも白黒のクッキリとしたタッチに加え、トーンワークによる淡い濃淡が加わり画面の彩りが増しています。ビルのスキマから見える空、青い空折り重なった雲に、沈む太陽の光が照らす都会の空が見せるどこか寂しげで綺麗な夕焼け。ところどころで微妙に電波なナンセンスギャグが混じりつつ、良くも悪くも普通のオチで終わっており、ニンマリとさせてもらいました。少々ネタバレ的になりますが、サンプルにある、えっちなシーンというのは、少年誌に載せられるようなささやかなものですので、そういったものが苦手な方にも全く問題ないものです。

学園祭で各部の出し物、模擬店を回るとい話で、ギャグで楽しく読めます。基本的にギャグで、時々シリアスが入ってる感じです。不思議なゆるキャラが好きな人には相変わらずオススメです！元ネタはあまり知らなかったのですが、作品の冒頭のページで設定が書かれてあるのでわからないなーという人でも楽しめると思います。作画面ではいつものように白黒がクッキリついた絵で見やすく、スラスラとあっという間に読み終えました。

その昔、おもちゃ屋さんにアニメロボットのプラモデルを買いに行っていた頃、いつも商品陳列棚で異色のオーラを放っていたロボットのパッケージ。色々考えさせられる作品です。「元ネタを知らなくても楽しめる」といいますが、「パロディ」は元ネタを知ってこそ。でも、これで終わりではないので、続きに期待したい！やわらかいタッチで、とても親しみやすい感じを殺さずに、それぞれのキャラクターが一生懸命考え、行動し、生きている。