声優活動よもやま話9 ～なぜ昨今の声優の芝居は薄っぺらく感じてしまうのか?～

なかなか切ないお話です。ギャグも原作への愛がありながらキレのあるもので、ページをまたぐ繰り返しネタもあります。この感じでセーラーム○ンとか、描いて欲しいです。全体としては軽いノリで読みやすさ重視なのですが、それぞれのキャラの造型、掘り下げは深く、人情物としてうまくまとまっています。

元のゲームは全く知らなかったのですが、作品の冒頭で登場人物の紹介ページがありますので、特に問題はなかったですね。ギャグ多めなので原作をプレイしてない方でも気軽に楽しく読める内容でした。原作に対するフリートークもあって作品への愛が伝わってくる良い作品でした。その理由が結構深い感じで、なかなか印象に残りました。たとえ今健康な人でも、本作を読めば、に逆に励まされることだろう。

こころあたたまりますよーゆっくり、ゆっくりと読み進む事をオススメします。の世界観を壊すことなく融合させてますね。残りはイラストを主体とした構成です。暇な時にまた読み返したくなる、これはそんな作品です。購入に反省も後悔もしてない！特筆すべきは、作者さんの書かれるキャラクター！写植ではなく、セリフの文字が手書きのお話もあり、これはこれで味があるものだと再認識しました。

最初から読み直してみると、また今までと違って見えて楽しめるのではないでしょうか？ヒロインがほんわかした雰囲気のしゃべり方で、胸キュンってなれます。買って損はしないと思います。それでいて随所に散りばめられたギャグが雰囲気を和らげます。元ネタがやや古いゲームですので、もし遊んだ経験があるのなら懐かしいと感じるかもしれません。

特に、憧れの勇者様に出会えると夢見ている女の子のお話が王道コメディという感じがして面白かったです。とはいえ、「妙なテンション&ドタバタ感」が好きなら、一見の価値あり。二転三転するシナリオの構成も見事。