素浪人・野良之介 巻之六

四コマは読みやすく本編を知らなくても楽しめましたし、ボリュームも十分でコスパも良いです。その心意気がメイドさん好きなんだなぁとほっこりしました！電脳吟遊館はまとめてご購入をオススメします。他にも短めのゆるっとしたショート漫画や4コマが収録されててどれも楽しく読ませていただきました。

ギャグ的には爆笑という感じではないのですが、電脳吟遊館特有の後からジワジワ来る笑いが満載です。今作では上記の告白に見られるように「鬱」に重点を置いた結果と言えるでしょう。意外に馴染む者や性格の合わないコンビなどがあり、見ていて面白いです。ネタに興味のある人にも薦められる作品です。ネタバレなのでこれ以上は秘密。個人的には絵が好きで、この絵とストーリーなら男女共に受け入れられるような作品だと思います。

二人が結ばれて幸せでと言う結末が好きな人には、決して向かない。単純に読んでいて面白い、そういう基本に忠実な作品を出せることは結局は作者の力量次第であるため、これほど素晴らしい作品に出会えたことに本当に嬉しい限りです。とてもおとなしそうな感じなのに突然アグレッシブになって殴りかかってくる暴力ヒロインになるとか夢がありますね。

けっこう細かい伏線のようなものも張られていて、続編で生かされてくるのかなと思うと楽しみですね。作家さんのコメントが読めるのも楽しみのひとつです。このサークルのギャグ本はいつも面白くていつも楽しみにしています。おもしろさと、かわいさが、ほんわかと混ざりあってやさしく包んでくれるようです。に思い入れがある人なら絶対勝った方がいいです。ページも多くボリューム感もあり、タップリパラレルな4コマの世界を堪能出来ました♪

最初から、最後まで心の中から笑える、と言ってもギャグつて訳では無くって、ちょと考えさせられつつも笑えるお話でした。その「パロディ」、面白くない訳が無い。