ウマ×トレ!ラブリーダービー Vol.2

タイトルのとおり、店舗別に趣向が異なる、ウエイトレスさんの制服を、解説した書籍となっています。はたから見ている分には、どこも悪いようには見えないのだから。技絵もうまく描けているし、キャラクターの身体も肉感的でとてもいい。その自然で豊かでキュートな表情が、ストーリーにメリハリを利かせ、読むものをぐいぐいと引き込んでくれる。こういう世の中だからこそ笑顔のよさが伝わります。

面白いのが、登場人物の名前がいっさい登場せず、目的や価値観だけを一人歩きさせて物語を展開する手法ですね。基本ギャグ多めの中に軽いエロ要素がある程度。かわいいですよー頭を打つとまるで別人になっちゃってギャップが凄まじいです。萌え文化としてのメイド服がこんなに前から愛され続けているんだなぁと発売日を見て改めて感じましたw面白いだけでなく元の作品が気になるような内容で、とても惹かれました。

安価での世界観を堪能できる作品です。ひとつひとつを深く掘り下げているというよりは、浅く広くといった作りなので、気負いせずサっと読むのに最適！サラサラの髪やメイド服のフリフリ感など、被写体の質感の描き分けに描き手の情熱を感じました。をご存知の方は是非。特に理由はなく、ただただ面白い中身で、主人公はいろいろなところに行って、皆に笑顔で迎えられ楽しい気分にさせてくれる作品ですね。

その願いは、絶体絶命のピンチの際に叶えられることとなります。元ネタ自体が懐かしいものなので、もしかしたら触れた事のない人もいるかもしれませんが、そんな人でも問題なく楽しめる作品になっています。元ネタのキャラクターを理解していればクスッと来るようなネタが随所に仕込まれています。