家具として出荷された少女の話2

一部、どうしてもを知らないと理解しきれない部分もあります。ただ主人公はだけあって、コミカルな展開とかわいさがあります。作家さんのコメントが読めるのも楽しみのひとつです。でも告白があったり、それでも今までの関係でいたり、好きなのに命の取り合いをするという不思議な心理描写は期待通りでした。

その理由が結構深い感じで、なかなか印象に残りました。タイトルのとおり、店舗別に趣向が異なる、ウエイトレスさんの制服を、解説した書籍となっています。を知らないと、よく楽しめないかもしれません。すわ過失傷害かと思いきや、男性は立ち上がり、元気はつらつで去っていきます。キャラをかぶらせている感じなんですけど、ネタをそのままやるんじゃなくて、ノリを似せている雰囲気なんでそれがまたいい味が出てます。

何かを差し置いてでも、とは言わないけれど、たまにはちょっと、エロ以外の違うところにお金を使ってみたいかなと思ったときなどに、実際に目にしてみたらどうかなあ、なんて思う。もう一つの話があればもっとよかったと思います。妹はものすごい甘えんぼ坊で油断するとすぐにがぶがぶしてきます。今までのおっとりした性格が嘘のように、戦いになると修羅と化すヒロイン。彼がしあわせな姿は共通の思いのはずです。ほのぼの系のかわいい話なんですが2ページしか無いため、内容不足な感が否めません。

絵柄も可愛く、美男美女ばかりで楽しめました。キャラの心情がわかりやすいので『あぁ、なるほど』と納得できた作品でした。余計なことは言わずに命乞いをしろと告げる女の子に対して、キザなセリフを言ってなんとかしようと考える主人公が面白いですね。ひとつひとつを深く掘り下げているというよりは、浅く広くといった作りなので、気負いせずサっと読むのに最適！