caro,principessa

原作ゲームをプレイ済みの方なら間違いなく爆笑するとても質の高い本です。物語を締めくくるのにふさわしいボリュームとなっています。セール中なので購入させていただきました。作者の体験談なだけあって、細かいコダワリもありますが、それはそれ。絵柄のタッチも細かいところまで丁寧に線をかいているし好感がもてました。

戦闘時も、メリ、ハリがきちんとしていて、何が起こっているか分からない、無駄な迫力だけの戦闘シーンにはなっておらず、きちんと、読者が戦闘の流れに付いて行け、それでも迫力を保った作りとなっています。この作品の原作がゲームということなので調べてみたいです。そこから場面がに移り変わったため、お腹を抱えて爆笑してしまいました。眼鏡をかけ、三つ編みにした長い髪、おまけに大きなおっぱい性格はドジっ子でちょっと間の抜けたところがあるようです。その後、すったもんだあって客の少女は頭を叩かれてしまいますが、前よりちょっとだけ不幸体質が強くなったという程度。

原作のキャラ性を維持しつつもギャグに走り抜けることに全然不自然さを感じさせない所に作者の確かな力量を感じます。ページも多くボリューム感もあり、タップリパラレルな4コマの世界を堪能出来ました♪内容は短いものの、補足というか説明がしっかりあるので、細かくストーリーや物語の背景を知りたい方も充分楽しめるようになっていて良いです。絵柄に少し古さを感じるものの古き良きの可愛さを十二分に楽しめる内容となっております。

直接的なエロは無いですが、技をかけられている時の苦悶の表情などは、十分にエロくて満足するものでした。……次回作、本当に出ないかなぁ。上述のように解釈させていただきますと、作者様は執筆当時、自分を取り巻く環境や社会そのものに多大なストレスを覚えていたのかもしれませんね。適当に買ったのに大当たりでびっくりしました。ただ、二人の関係がキスをする手前まではいきますので、そこら辺が気になる方はご注意を。