月○+ka○on

なんというか、全体的に「あたたかい」んですよね。ハイキックパンチラなどのサービスカットもありがたい限りですね。小学、中学のころ、なにをするのが楽しかっただろうか。ギャグマンガや四コマ漫画、シリアスな話やノベル形式など作風がバラエティに富んでいます。

原作の戦闘パートのパロディには本当に笑いが止まりませんでした。ボリュームがあるので読み応えもある作品です。ストーリーも足早ながら楽しめる内容でした。また鬱と銘打たれていますがその鬱という言葉の魅力に頼った漫画ではないことだけは確実に言えます。各イラストもさることながら後ろ表紙は力が入っていると感じる。

と言えば、ホラーと言うか怖い一面がありますが、このイラストにはそういう部分は一切無し！絵はカッコいい系ではなくどちらかというと可愛い感じの絵柄でした。とにかく切ない！個人的には絵が好きで、この絵とストーリーなら男女共に受け入れられるような作品だと思います。次回作はどんな漫画を描くのか今から楽しみです。ムラムラする！この作品の中では意思の弱い中毒患者は搾取される側の存在でしかないと断じており、自分自身がそちら側であるという事を強く主張し、自戒されているのではないかという想像が膨らんでしまいます。

その昔、おもちゃ屋さんにアニメロボットのプラモデルを買いに行っていた頃、いつも商品陳列棚で異色のオーラを放っていたロボットのパッケージ。会話のテンポや展開の早さなどもよく、読むのに苦労したりイライラしたりということは全くありませんでした。そのネタは卑怯すぎです。そういった方々にお勧めしたい逸品です。長編シリーズ化を願いたいところです。続編があればきっとこんな流れになったのかと思わせる程にストーリー、絵共に無理が無くボリュームもたっぷり！