すくらばっ!6～大河と涼のバレンタイン

ただし、いくつかのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。特筆すべきは、作者さんの書かれるキャラクター！そんなにかっこよく歌ってないのも、馬鹿っぽい内容に合致してプラスです。ファンタジー冒険風な出で立ちのパーティーにフォーカスを当てストーリー仕立てにもなっています。いつも通りこのサークルさんのスタイルで、萌えやお色気はほとんど感じず徹頭徹尾ギャグで読めます。

正直ネタがわからないのでその方面のコメントは出来ませんが、丁寧に描かれたエネルギッシュな絵を見ているとアニメをみて、魅力をもっと感じてみたくなりました。画質も公開版より綺麗で読んでいて快適ですし、ボリュームもたっぷりで大満足です。絵柄は最近の漫画によくあるものというよりは、若干アートに近いものを感じます。相手の子にも同じ位の恋愛感情があればもっと違う結果になっていたのかもしれない。萌え死ねます。

少々ネタバレ的になりますが、サンプルにある、えっちなシーンというのは、少年誌に載せられるようなささやかなものですので、そういったものが苦手な方にも全く問題ないものです。話は主人公の内面をメインに追っていき、ラストで大きな変化が起きる構成です。カップルが題材となってはいますが、過度の描写はない一般向け作品ですので男女問わずおすすめできます。独りではでも、彼氏となら大丈夫。他のキャラもイイ感じにコワレています（*^_^*）

ですが、少々のネタばれも含んでいると思います。漫画から小説、セリフなしの雰囲気漫画など、色々な持ち味の作品がふんだんに詰め込まれた同人誌です。不思議なゆるキャラが好きな人には相変わらずオススメです！の物語ですが、読めば読むほど、ストーリーに惹きつけられます。その姿勢が彼女が鬱キャラでありながら、忌避感を感じない理由かもしれません。