ゴキげんよう（H26.梅雨）

登場キャラも増え、世界に広がりが出た。なんといっても、最大の魅力は絵柄。あらすじをみるとエロネタ満載かと思いきや、ギャグ満載の作品。いや〜笑わせていただきました。やわらかい語り加減が特徴の作品だと、どうしても文やコマを削り、キャラの動きが秩序だってしまい、わざとらしくなりがちだが、この作品は違う。

内容はシリアスですが、そこまで重いとは感じませんでした。個人的にこの作者の方の絵柄はとても気に入っているので機会があればでも分かりやすい作品をお願いしたいと思います。全体的にギャグ分が強めですが、主人公の女の子がかわいく、また変貌振りがすごいので見ていて飽きません。突っ走る展開です。あのシリーズが好きだった方なら、すんなり受け入れられると思います。

がすごく笑えました。ネタバレなのでこれ以上は秘密。特に、とか好きな人には絶対的にお勧め。恋愛感情としては片思い、相手の幸せを願う故の行動なのだろうという事が痛い程伝わって来た。男との絡みはありませんが、かなり扇情的な姿で戦い、大股広げて食い込みも気にせず戦う姿に反応しまくってしまいました。

面白いのが、登場人物の名前がいっさい登場せず、目的や価値観だけを一人歩きさせて物語を展開する手法ですね。ふとこのシリーズが読みたくなった時に偶然見つけたサークルでしたが、どはまりしました。そしてあとがき……！てへっ♪　いやいや世の中平和ですな〜〜。絵も丁寧に書かれているので、読んでいて楽しいと思います。原作単行本と同じシチュエーションでありながら、おもしろおかしく遊んでおり、アニメだけよりも原作単行本も読まれていた方はより楽しめる要素が含まれております。

伏線いっぱいなので、アレはどういうコトだろう……？コレはどうなってるんだろう……？と謎解きを（解けませんけどwwww）しながら読めるのが醍醐味のひとつでもあるかな。同人作品なだけあって、読者に色々と考えさせる実験的な演出や、商業作品では出来ない斬新な試みがところどころ見られて、他作品と差別化された独創性溢れるとても魅力的な作品でした。