ろぜろわいやる

技絵もうまく描けているし、キャラクターの身体も肉感的でとてもいい。ただし、皆が思い描くようなとは少し違うかもしれない。作風が異なるといっても、殺伐とした展開は一切なく、全編ギャグ&ほのぼのな内容。「は怖くて苦手」と言う人でも、これなら安心ですよ^^

ただ可愛いだけじゃない、常識や偏見、そしてつがいに対する大きな愛が伝わる内容になっています。オリジナル設定ですが、テーマが一環して描かれていますし一般作ですがキチンとした作りになっていて好感度大です。見たことがある！あえて言うならば、カラーの表紙を入れてほしかったかなぁ〜……といった程度です^^最初に懐かしいと思ってしまったのは、どうなのでしょうね。

色んなカップルの色んな方向性のイチャラブを見る事ができます。医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。少し古風な感じで、懐かしい気持ちになりました。作画面でも白黒のクッキリとしたタッチに加え、トーンワークによる淡い濃淡が加わり画面の彩りが増しています。

面白いだけでなく元の作品が気になるような内容で、とても惹かれました。なコンセプトに恥じない内容で、とても楽しめました。「鬱」の一文字で距離を置いてしまいそうな方でもお勧めします。好み。作者のごくごく個人の主体性を前面にだしていますので、同人らしく趣味や（いい意味での）独りよがりが全開です。真っ暗からだんだんと明るくなる、かっこよく、シリアス・バイオレンス・フェチ・コスチューム、そして個性的な絵柄のとても良い漫画です。

メイド服もよくあるミニスカートタイプではなく、ロングスカートタイプでひらひら多めのリボン大きめというところにもこだわりを感じますね。