ふいうちピンク -Saturday-

そんな中、彼女の方から彼氏に手を振ったり、彼女が所属する生物部の活動に誘ったりと、まさに青春まっさかりなシーンが続く。肉感的な女性の描き方には定評のある作者がエロかっこいいお姉さまの死闘を描く。股間の描写はすばらしい。伏線が非常に多く、一気にのめりこみました。

ギャグも原作への愛がありながらキレのあるもので、ページをまたぐ繰り返しネタもあります。少女マンガ風の絵柄でキャラクター絵が可愛くて、コマ割りなど、とても見やすく、ページも多いので良い作品だと思います。全身絵にも、それぞれのキャラの性格があらわれていて、見ていて、すごく楽しくなります。更に、今ではすっかりお目に掛かる事が無くなったを久方振りに見たような気がします。

ひょっとしたら、彼氏に「依存」することで精神の安定を保っているのかもしれませんし、作外では懊悩しているのかもしれません。お店の情報なども記載されているので、観光や街歩きをするにも、最適だと思いました。最初、この作品に興味はあったのだが、なにぶん古い作品なのでどうしようか迷っていたけど、買って良かった！ギャグ要素が多く、テンポも良いのでめちゃくちゃ面白くてサクサク読めちゃいます。

秘話などが充実しているため、知識なしの初回時とインタビューで得た知識を持っている2回目以降では、見方が変化することでしょう。ホラー要素を減らした、ギャグマンガといった感じの作品。不安ならば、それこそ言葉に出さないと、いけなかったのに……絵的には背景がスッキリしており、シンプルで見やすくストーリーに集中して読める感じです。自分は元ネタを知らないのですが、普通にギャグマンガとして十分に楽しむことができました。

こんな絵のうまい人がなんで知られてないんだろう？といつも思っています。