SHIKIIRO 灰色の欠片2

原作ゲームをプレイ済みの方なら間違いなく爆笑するとても質の高い本です。各キャラクターも魅力的に動き回っているのでギャグもより面白く感じることができました。固定カプのが好きであれば、ハマる事間違いなし。シナリオが非常にすばらしい作品なので。今まであまり見せてくれなかったその力の片鱗を垣間見せてくれます！ギャグあり、シリアスあり、隠語あり、鮮血あり……キャラも個性があり、見てて楽しいですね。

残念なのは、もう少しページ数が欲しかったかな……という所でしょうか。何かにつけて読み返し、今も手元にあります。なんとかして病気を治そうという気構えがあり、見ていて頭が下がる思いである。愛する人とかならずしも一緒になることだけが幸せではないという二人の愛の形には、と言うジャンルを超えた涙なくしては語れない結末である。

また、まるで緩やかな長い坂を上り終えた様な読後感にこの作品の、誤解を恐れずに言うなら少し不快な、それでいて病みつきになるような魅力を感じました。まんまと作品に取り込まれていった訳です。じわじわとストーリーが進行していってます。意外に馴染む者や性格の合わないコンビなどがあり、見ていて面白いです。あやうく、PCにコーヒーを噴きかけるところでした。でも、久しぶりにジーンとくる作品を読んで心が洗われるようでした♪

秘話などが充実しているため、知識なしの初回時とインタビューで得た知識を持っている2回目以降では、見方が変化することでしょう。もう良いけど……涙（笑いの）自分自身はただ単に「可愛いなー」くらいの意識しかなかったのですが、この本ではかなり熱く・濃く解説されていて今までより更に好きになりました。元ネタを知っている方も、知らない方も普通に楽しめる作品だと思います。読んでよかったと思った。