宇佐見菫子の孤独な同人活動

あらすじをみるとエロネタ満載かと思いきや、ギャグ満載の作品。18禁作品ではありませんが、かなりのクオリティ高い作画で鑑賞用として楽しませていただきました。あのシリーズが好きだった方なら、すんなり受け入れられると思います。あまりの凝り様にびっくりしてしまいました！

メイド服を試しに着てみて鏡の前でクルリと回って確かめている姿は最高にかわいいです！どちらか片方の原作を知っていれば楽しめると思います。眼鏡をかけたキャラクターがおっとりした性格だとすごく優しい印象になるんですよね。美麗なCGではないけれども、あたたかな、不思議な魅力が伝わってきます。あらためて読んでみても楽しかったし、満足です！

同人誌なので通常の漫画のようなボリュームを確保できないのは分かりますが、残念でなりません。原作に対するフリートークもあって作品への愛が伝わってくる良い作品でした。ちくしょう、俺も好きだぜ！を知らないと、多少つらいかも知れません。そして、平和であっても、雰囲気だけの作品ではなく、ちゃんと小さな話になります。こころあたたまりますよーゆっくり、ゆっくりと読み進む事をオススメします。

他の2人の登場人物の設定も、しっかりしていていますね。読み終えた時に、癒される（ほっ……、はぁ……）という感じがじんわりと心に染み渡る。原作はわかりませんでしたが、作品の内容はライトなギャグマンガだったので最後まで楽しく読む事ができました。気持ちの移ろいや我が強い性格とのギャップが可愛らしいですね。

セックスのシーンはまったくありませんが、肉体をぶつけ合う女性たちの姿はかなり扇情的です。話は主人公の内面をメインに追っていき、ラストで大きな変化が起きる構成です。人情話が好きな人は、読んで損はないと思います。「鬱」の一文字で距離を置いてしまいそうな方でもお勧めします。