零 〜海鳴ノ怨嗟〜 一

相も変わらずの二人です。ただし、更に面白くなるのは、4コマ形式になった後半で、こちらでは数ページ止まりです。懐かしさを感じさせる作品。タイトルとは違い、シーンはありませんでした。そんな魅力のあるキャラクターでした。発売時期が少し古いので、かなり絵のタッチに時代を感じましたが、それはそれでかなり味があると思います。

キャラクターたちの掛け合いが面白く、てんぽもの良さも相まってとても読みやすくて良いです。元ネタ自体が懐かしいものなので、もしかしたら触れた事のない人もいるかもしれませんが、そんな人でも問題なく楽しめる作品になっています。ファンのファンによるファンの為の作品です。シリアスな描写ではありますが、「いい関係だな〜」と、なんだか微笑ましく感じてしまいます。

また、質問コーナーという形で、この作品の入れ込みが充分伝わってくるのも良かったです。スルーしていたのマンガが存在していたこと自体で、この作品は間違いなく「買い」の部類でしょう！そんなあなたに贈る、零 〜海鳴ノ怨嗟〜 一……ってしちゃうの？！ごくごくと温かいものを飲むシーンも微笑ましいですね。いずれは収録ストーリー全編の、漫画等の映像化を期待したくなる。

ハードの関係でまだ、プレイしてません。描き方としては手足が短めに可愛く描かれ、キャラクターごとに目の描きかたを変えて個性を強調しているのがポイントですね。しかし、それでも面白さになんら劣ることはないいと確信しています。せつなくて、思わず涙が浮かんでくるようなストーリー。不良少年とは言っても髪を染めて煙草を吸う程度のもので、一人でいるのを好む、そして委員長のパンツには赤面しちゃう可愛らしい一面もある普通の高校生ですので感情移入し易いと思います。