叢雲ちゃんとむらくもちゃん壱

はたして彼らを待ち受けるのは希望か絶望か……今回も必見です！ボリュームがあるので読み応えもある作品です。アニメでみたら、さらに燃えるんでしょうね。もしあのままだったらどうなったのか、すごい気になります！サンプルでも分かるとおり、丁寧で美麗な背景が、作品の出来栄えに華を添えています。

ややモブいキャラ達をそのモブさを失わないまま愛らしく描いていて、いつまでも見ていられます。本作はという心の闇を、上手くストーリーに織り込んでいるように思う。やわらかいタッチで、とても親しみやすい感じを殺さずに、それぞれのキャラクターが一生懸命考え、行動し、生きている。パロなどで一番気になる要素が、攻受だと思います。ところどころで微妙に電波なナンセンスギャグが混じりつつ、良くも悪くも普通のオチで終わっており、ニンマリとさせてもらいました。

次回にも楽しみです。ギャグっぽい百合が好きな人や新たなカップリングを模索している人はいかかでしょうか。ページをめくりながら懐かしいなーと思いながら昔のことを思い出しました。内容も知りたかったことが分かって楽しかったです。（どっか編集部かゲーム会社行けば、すぐに売れちゃいそうとか思うのに……）

原作ゲームをプレイ済みの方なら間違いなく爆笑するとても質の高い本です。ふと手にとってみてみるとクスっとできるものがありますよ。おまけ漫画がついていてお得感もあるし最後まで楽しく読めました。今回のヒロインは多重人格という設定で人格がコロコロと変わるのが面白いです。ギャグマンガや四コマ漫画、シリアスな話やノベル形式など作風がバラエティに富んでいます。

ビルのスキマから見える空、青い空折り重なった雲に、沈む太陽の光が照らす都会の空が見せるどこか寂しげで綺麗な夕焼け。不思議な感じのするおもしろさに思わず笑い、気がついたらハマってしまっていました。