濃州関住兼定作 一

ほぼが主役。しかしそこが彼の魅力。他にも短めのゆるっとしたショート漫画や4コマが収録されててどれも楽しく読ませていただきました。行動も言葉使いもこの雰囲気と設定に合わせた物ですから、作品の全てが一つに感じます。果たして、このまま為すすべも無くやられてしまうのか……

こういう類の弱さをもった人は過剰に軽率な振る舞いや言動をして、本来とは異なる自分を演じたり、極端に内向的になったり、それが他人には不快な印象を与えることが多々あります。この作品の中では意思の弱い中毒患者は搾取される側の存在でしかないと断じており、自分自身がそちら側であるという事を強く主張し、自戒されているのではないかという想像が膨らんでしまいます。9割程度が漫画となっており、ボリュームもあります。そしてあとがき……！

を懐かしみたい方にもおススメですね。お姉さんタイプが一番ぐっときました。でも気になって、読んでみた。レビューを書くにいたるまで、何度も読み返してしまいました。一場面を切り出したようなイラストも和みました。これは是非とも多くの人々に読んでもらいたい作品です。ネタばれしてもいけないので、簡単なレビユーにしておきます。

すごく、物語の雰囲気にも合っているんですよ。とても似合っており、可愛らしい絵柄で描かれています。何かにつけて読み返し、今も手元にあります。考証は確かに相当ぶっ飛ばしてますが……まぁそういう部分はあまり問題ではないでしょう。値段自体はお手頃ですし、たまにはこういうのもアリでしょう。が好きな人にはちょっと物足りないかもしれません。

物語が益々盛り上がってきた感じで続きがどうなるか楽しみです。手書きの部分が見えるからこそ、手作り感があり、作品に対する愛が感じられます。