こんなに大きくなりました

ヒロインが学園を征服しようと企み、いろんな策略を練ったりする話なんですが、その手段が微妙にセコくて終始ほのぼのとした展開。早く読みたいです！寡聞にして知らなかったのですが、鬱デレ……世界は広い。予算に余裕があるかたは、ぜひ合わせ買いもどうぞ。値段もお手ごろなので、一読してみるといいでしょう。……哀れ。最初から、最後まで心の中から笑える、と言ってもギャグつて訳では無くって、ちょと考えさせられつつも笑えるお話でした。

続編希望の声もあり、本家（？）のリメイクもあるので私も心待ちにしております。そのコピー本によると作者様は映画を見たとの事でしたが……そのの絵の凄い事、すごいこと……。ネームの間が絶妙なまったり系の風味もあって、これも繰り返し読める再読性を高めてます。不思議な世界観のせいかもしれません。この作品の中では意思の弱い中毒患者は搾取される側の存在でしかないと断じており、自分自身がそちら側であるという事を強く主張し、自戒されているのではないかという想像が膨らんでしまいます。

作風が異なるといっても、殺伐とした展開は一切なく、全編ギャグ&ほのぼのな内容。丁寧に描かれた背景や料理、海外ホームドラマを彷彿とさせるセリフ回し、と先の展開がわかっていても何度となく読み返したくなる作品です。濃厚なギャグの時間を楽しまれていかがでしょうか。商業誌の頃からファンでした（^^）今回は自販機の前で話は進み、飲食物を目の当たりにしながらも買えない無一文を強調する場所設定もニクイですね。

恋がしたいといった気持ちになるかもしれませんね。正直ネタがわからないのでその方面のコメントは出来ませんが、丁寧に描かれたエネルギッシュな絵を見ているとアニメをみて、魅力をもっと感じてみたくなりました。絵柄もかわいらしく、マンガの表現手法を用いた絵本のようなテイストを感じます。