ろむろむにゃんこ vol.10

最初、この作品に興味はあったのだが、なにぶん古い作品なのでどうしようか迷っていたけど、買って良かった！各イラストもさることながら後ろ表紙は力が入っていると感じる。表紙の絵に惹かれ購入しましたメイドさん系の物語や萌え系少女漫画のようにかわいらしい作画は元々好みだった。てへっ♪　いやいや世の中平和ですな〜〜。絵柄がほのぼのとした印象で、日常系のまんがかと思って買いました。

ギャグあり、シリアスあり、隠語あり、鮮血あり……キャラも個性があり、見てて楽しいですね。最近見つけたのですが、すぐにその世界観に圧倒されました。海に来た面々ですが、スクール水着に取り憑いた幽霊に勝負を挑まれます。こんな面白すぎるギャグバトル漫画があったとは……医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。

合間に四コマ漫画もあり、全体的にほのぼのとした緩い日常を描いているので、まったり読めるのも良いです。だからこそのこの本だ！主人公とヒロインのキャラが個性的で愛着が湧きます。絵の描き方としては、丸めの顔にキラキラした大き目の瞳などキャラクターの雰囲気を上手く捉えています。今回の話は今までと違う印象を受けました。人物描写も秀逸でスキがありません！

その昔、おもちゃ屋さんにアニメロボットのプラモデルを買いに行っていた頃、いつも商品陳列棚で異色のオーラを放っていたロボットのパッケージ。彼がしあわせな姿は共通の思いのはずです。本編ではおっとりのんびりなが、軽くダークなキャラになっています。誰が一番可哀想かと言うと、可哀想じゃない人間が一人も（一部除く）いないのに、可哀想に思えない……建物や道などが丁寧に描かれており人物がそこにいるという印象を感じました。