弟ボイス

自然に入って帰ってこれる感じ。彼女がかわいくて、寝息に安心して、とても安眠できます。これがまた気持ちいい。そんな声優さんの良さを最大限に引き出した作品と思います。個人的にはとても気持ちいいと感じる音でした。からだケア、こころケア、おはようコールまで全て本格的な造り。

非常に穏やかな日常が描かれ、素直に微笑ましく聞けます。タイトルに添い寝屋とあるように、女の子が隣に寝そべって語りかけてくるシチュをイメージして聴くことになります。眠気が移ってきます。一旦終わったと思わせて、また……といった展開もいいですね。最初は余裕のある落ち着いた雰囲気を漂わせているのに、自分の思いを伝える瞬間になるとためらいや必死さが出てくる所に現実味を感じられました。

優れた環境での収録なので「ささやき」と「息遣い」がリアル。うざいけど嫌なうざさではなく、許せてしまうような可愛らしいうざさです。この作品はその中でも一番素晴らしいものでありました。さらに言えば、声優さんのささやきボイスもしっかりと入っているのが嬉しいところです。それぐらいスーーっと眠ることができます。

寝ずに最後まで聴けたことは1、2回しかありません。安眠のお共に……、という訳で、優しいお姉さんにあまあまに囁いて貰えます。天国に来たと思えるほど、甘々な内容です。マインドの方をコントロールするのも重要で、本作品はチャクラが実際に体を流れていると思い込んで聞いたほうが確実に入り込めます。「何でも試してみるもんさ」とばかりに変わり種の企画ですね。

こういった癒し音声の作品とは違ったベクトルで語り掛けてくれる作品は初めて体験したので、とても新鮮でした。個人的に気に入った箇所は、耳かきもなでなでも終了し、こちらが寝てしまったことを確認した後の彼女の行動です。