霧の声、壁を越え。

ASMR音声をいろいろと聴いてから、改めて本作を聴くと、「ああ、こういうことだったのか！」と納得します。奇をてらわずに完成度が高く、しかも安い音声作品は希少なのでとても満足できました。柊木架澄さんのしっとり落ち着いた音声がとても良かったです。聴いていて心地の良い音と声優さんたちの息づかいなど、とても癒されるものでした。声やセリフももちろんです。

特にヤンデレ少女の告白シーンは、一見高飛車な少女に見えて、ところどころちょっと危なっかしいという、かなり絶妙な仕上がりとなっていました。きれいなかわいい声なので、気になった人は体験版で確認してみるとよいかも。悲鳴・苦痛の演技バリエーションがとても豊かで、お声だけでもどういったシチュエーションなのかと想像力をかきたてられます。過去退行催眠ということで、単純に自分が赤ん坊になってしまうのだとばかり思っていました。

イメージノートがしっかりしていて、ヴィジョンが持てていると良く染み込みそうだ。少女が心の中に秘めている、優しくて、少し切なくなるようなおとぎ話を、穏やかに眠れるように耳元でささやいてくれる、イメージ重視の音声作品です。いや、そもそも安眠ボイスというわけではないんですけどね（笑）疲れた時などに脳内彼女に思いを馳せながら聴くのがオススメです。

いざ購入してみるとその心地よさにすっかりハマってしまいました。そして、身近に感じさせてくれる癒し系フリートークも健在。添い寝のお相手は、とってもリアルでナチュラルな感じの、爽やかお兄さんです。価格も220円とお手頃なので、まずは体験版を聴いてからぜひ購入してみてはいかがでしょうか。その愛には存在そのものを肯定し感謝してくれる愛、不安を取り除き勇気づけてくれる愛といったものも含まれ、全面的に愛されることで強い癒しと自己肯定感が得られるでしょう。