★添い寝屋 蜜音亭02★水鞠 編

何より完成度が高いのでそう感じるのだと思います。終盤には、過去作にはないご褒美シチュエーションもあってこれがまた最高です。とてもよかったです。ボイスを担当しているりりこさんは、ニコニコ動画にいくつか音声作品を投稿されているので、聴いてみてこれは！

安すぎると思えるほど安いと思います。きっと安眠に繋がっているはず。なによりお母さん編の声優さんの妖艶というか、艶やかな声が個人的にツボでして……。演じる方と脚本の方のアイデアがうまく絡み合った良い作品だと思います。右から優しいお姉ちゃん声、左から可愛い妹声。なんといっても「妹」っていうのがツボすぎる！

バイノーラルという特性をとても上手く活用されている作品で、本当に耳元で囁かれながら耳掻きして貰っているかのようにリアルです。世界観が楽しめます。欲を言わせてもらえれば寝ている状態の妖精さんがあれば、安眠ボイスとして完璧だったかな～と。「いたいっ！」「やったー！！」「勝利だね」などの言い方からは、確かに年下っぽいあどけなさを感じました。契約前だから出来るコミュニケーションシーンですね。

りりこ氏が演じる、日本語勉強中のお嬢様の（良い意味で）めちゃくちゃな落語を聞いているとまさしくアタマがふにふにになってしまいます。りりこは絵本の世界でりりこは懐かしい初恋の時代でくれる癒しは様々です。キャラクターの声が左右にパンされたり、ゴソゴソという耳かき音がキャラクター間で違ったり、水の流れる音や虫の鳴く音もバックで流れていたり、様々な工夫が凝らされているところがあって面白いと感じました。

「あったかいね」「ぽかぽかだね」みたいな言葉をやわやわと語りかけてきて、催眠かかりやすい人は眠くなってくるかも？しかし、どうやら色々な秘密があるようで、妹がばらそうとすると焦ります。孤独を感じている時や心の支えが欲しい時にぜひ聴いて欲しい作品です。