円満親子たち

どちらか片方の原作を知っていれば楽しめると思います。あらためて読んでみても楽しかったし、満足です！それでいて随所に散りばめられたギャグが雰囲気を和らげます。このサークルのギャグ本はいつも面白くていつも楽しみにしています。それでも見て欲しい。

だけど　あの連想ゲームは　怒るでしょう。このサークルの二次創作本を何冊か手に取った事がありますが、まさかオリジナルの作品までもこんなにクオリティが高いのは本当に凄いと思います。自分は元ネタを知っていたので、楽しめましたが、知らない方でも普通に楽しめる素晴らしい作品だと思います！まさににぴったりな一冊でした。

こういう類の弱さをもった人は過剰に軽率な振る舞いや言動をして、本来とは異なる自分を演じたり、極端に内向的になったり、それが他人には不快な印象を与えることが多々あります。絵の描き方としては、丸めの顔にキラキラした大き目の瞳などキャラクターの雰囲気を上手く捉えています。懐かしい気分に浸りたい方にはおススメです。元の作品を知りませんでしたが、始めのページで簡潔に設定が描かれているので、知らなくても十分に楽しむことができました。

ごくごくと温かいものを飲むシーンも微笑ましいですね。この値段でこのボリュームは凄いとしか言いようがない、大変お買い得な作品だと思います。ただし、いくつかのサポート期間や時事テーマなど、既に過去形になった内容が一部ありますので、恒久性には欠けます。その姿勢が彼女が鬱キャラでありながら、忌避感を感じない理由かもしれません。

医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。何かにつけて読み返し、今も手元にあります。丁寧に描かれた背景や料理、海外ホームドラマを彷彿とさせるセリフ回し、と先の展開がわかっていても何度となく読み返したくなる作品です。なんとなく依存に汚染された恋愛といった気がしました。