君がいた風景は・・・

おもしろさと、かわいさが、ほんわかと混ざりあってやさしく包んでくれるようです。そこは実際に読んでみてください。四コマは読みやすく本編を知らなくても楽しめましたし、ボリュームも十分でコスパも良いです。人気原作に便乗しない原作無しのオリジナル作品も中々侮れませんね。

少女は冷淡に振る舞うことで良心の呵責を打ち消そうとしますが、路傍の花に向けていた優しい眼差しを指摘されてますます決意が揺らぐことに。人間の言葉で会話してくれるのシリーズですね。キャラクターそれぞれの能力などが詳しく技術されていたり、一問一答（質問コーナー）があって、ストーリー外でもたのしめます。やわらかいタッチで、とても親しみやすい感じを殺さずに、それぞれのキャラクターが一生懸命考え、行動し、生きている。

内容はシュールなギャグ漫画で、原作をしていれば楽しめるものですが……読むだけで癒される作品です。また、登場人物たちはどちらかというと今風な感じで、若い人物主体で勉学とは正反対な感じですが、その者たちが活躍していきます。ヒロインが学園を征服しようと企み、いろんな策略を練ったりする話なんですが、その手段が微妙にセコくて終始ほのぼのとした展開。

こんな漫画があったとは今まで知りませんでした。絵柄のタッチも細かいところまで丁寧に線をかいているし好感がもてました。建物や道などが丁寧に描かれており人物がそこにいるという印象を感じました。非常に「楽しい」作品です。全体的なレベルは高いので、続きを読んで満足したいな、という気持ちにはなりました。

絵のクオリティが高く、女の子がとてもかわいかったです。医学的な異常は見つからなくても、身体は不調を訴え、身近な人にすら理解されなかったりしつつも、何とか外に出たり先に進もうとする主人公の必死な姿が描かれており、応援したくなります。