魔女×狩り

高校生の頃のさわやかな懐かしい感覚がよみがえる様でした。最高のエンディングでも最悪のエンディングでもない、一つの節目。予想外の発言をしたことから、周囲は凍りついたかのような静けさが発生。ここにきて、あまり語られていなかったの内面が少し伺えます。

戦闘時も、メリ、ハリがきちんとしていて、何が起こっているか分からない、無駄な迫力だけの戦闘シーンにはなっておらず、きちんと、読者が戦闘の流れに付いて行け、それでも迫力を保った作りとなっています。少々ネタバレ的になりますが、サンプルにある、えっちなシーンというのは、少年誌に載せられるようなささやかなものですので、そういったものが苦手な方にも全く問題ないものです。一部、どうしてもを知らないと理解しきれない部分もあります。購入したときは悲しい話かなと思いましたが、読んでみると悲しさだけではなく、やさしさやおもしろさといった感じがうまく調和をなしていました。

笑わせていただきました。ほんのりと前向きな気持ちになれる作品、心から好きだ 他の人にも読んでもらいたい、と思える作品です。真っ暗からだんだんと明るくなる、かっこよく、シリアス・バイオレンス・フェチ・コスチューム、そして個性的な絵柄のとても良い漫画です。……可愛い。

元ネタがやや古いゲームですので、もし遊んだ経験があるのなら懐かしいと感じるかもしれません。ある意味一番らしい内容かもしれません。原作を知らなくても最初の方でキャラクターの顔・名称・性格など説明されているのでとっつきやすいかと思います。ストーリーパートも優しい雰囲気のお話でとても癒され、作者の原作愛を深く感じることができました。すごくセンスある線で上手いです。

また、まるで緩やかな長い坂を上り終えた様な読後感にこの作品の、誤解を恐れずに言うなら少し不快な、それでいて病みつきになるような魅力を感じました。