A special position

作者さんがTwitterでセールをしているのを知り購入。この系統が好きなら価格も手頃ですし、購入してみてはいかがでしょうか。次回にも楽しみです。元ネタが元ネタだけにこの作品もギャグテイストです。「鬱」の名を冠する作品としてあるべき姿なのかもしれません。

（もう少し長くてもよかったかも？）　眼鏡をかけ、三つ編みにした長い髪、おまけに大きなおっぱい性格はドジっ子でちょっと間の抜けたところがあるようです。ヒロインがの設定は斬新でした。ツンデレなキャラは珍しく、新たな魅力を発見できるかもしれません。話を構成する上での舞台設定の役割さえ果たしていればオッケー、という考えのようです。

キャラクターそれぞれの能力などが詳しく技術されていたり、一問一答（質問コーナー）があって、ストーリー外でもたのしめます。具体的なキャラ描写がなかったがようやくとして、ストーリーに入ってきました。物語は、それを淡々と描いているが、そこにはしっかりと少年少女のひとつの青春が垣間見える気がした。血の気の多い人格になったり、ミステリアスな人格に変化したりします。考証は確かに相当ぶっ飛ばしてますが……まぁそういう部分はあまり問題ではないでしょう。

マンガながらも文献の引用や考証がしっかりしているので、資料性もなかなか高いものに仕上がっていると思います。その後は主人公にデレて頻繁に彼に会いに来たり、主人公に寄りかかって唐突に眠ってみたりと段々と行動がエロくなっていくのが良かったです。「鬱」の一文字で距離を置いてしまいそうな方でもお勧めします。ところどころで微妙に電波なナンセンスギャグが混じりつつ、良くも悪くも普通のオチで終わっており、ニンマリとさせてもらいました。

で書かれたストーリーの、名場面や本編では書ききれなかったエピソードを漫画化した本作。可愛い女の子が大好きな人達と心に優しい話を求める人達に向いていると思います。