ALICE the Second＋Third

登場するキャラクターが多いですが、ごちゃごちゃせず読みやすく描かれていて良いです。そんなあなたに贈る、ALICE the Second＋Third……ってしちゃうの？！こんな話もあってもいいな、という感じで楽しんで読めました。某ゲームをギャグ風に二次創作した本です。このヒロインは病気だが、きっと自分の力でしあわせを掴んでいるのだと思った。

ヒロインのキャラが絵的にも性格的にも魅力的だと思います。絵の描き方としては、丸めの顔にキラキラした大き目の瞳などキャラクターの雰囲気を上手く捉えています。そんな感覚が好きな人へ。大ファンの自分で、二次創作物もかなり買ってきた自分ですが、いいものが読めてめっちゃ嬉しかったです。おまけ漫画がついていてお得感もあるし最後まで楽しく読めました。

ぜひともご購入の検討をしてみてはいかがでしょうか。今作では上記の告白に見られるように「鬱」に重点を置いた結果と言えるでしょう。とくに、4コマの横にキャラクターの全身絵が載っていて、必見です。彼氏はただ愛情で応えることしかできない。作者の愛を感じる一品、脱帽です。これ結構貴重な雰囲気だと思いますので気になる方はぜひ。

作者様はこれで終了ではないと書かれているので、いつかまた復活したら手に取って見ようと思いました。でも告白があったり、それでも今までの関係でいたり、好きなのに命の取り合いをするという不思議な心理描写は期待通りでした。前書きと後書きに質問系、全体的にゆるい感じのコメントなど、廃れてしまった文化がぎっしり詰まっていて懐かしくなりました。元ネタが分からなくても最初のページに設定が書かれてあるので、そこで、知ることができます。