なみだちゃん じゅうじじゅっぷんのかたち

古き良き昭和の時代に描かれたかのような劇画調ペンタッチがもう最高！オススメ！元ネタがやや古いゲームですので、もし遊んだ経験があるのなら懐かしいと感じるかもしれません。じつに感動できます。と書きましたが、漫画が中心となっているので、かなり、すらすらと読み進めることが出来ました。姫様をヒロインにしたボーイ・ミーツ・ガールの物語。

今までは走りのほか、登場キャラクターの顔と車見せもメインに描いてありましたが、今回は物語がいよいよ動き出した感じです。ちょっとお馬鹿なエロスな漫画？カワイイ！ホラー要素を減らした、ギャグマンガといった感じの作品。いわゆる通常のエロはありません。よく分からないけれど、が大好きという方。ひょっとしたら、彼氏に「依存」することで精神の安定を保っているのかもしれませんし、作外では懊悩しているのかもしれません。

ギャグ漫画と誤解されてしまいそうな作風ではありますが、その本質は主人公のありがちなダメ人間っぷりに共感性を訴えかけさせた上で、主人公（自分）を反面教師にして欲しいという啓蒙的な側面があるように思えてなりません。コスチュームカフェでメイド服を着てバイトする女の子の話が好きでした。個人的好みで言うとイラストの絵柄が最高。オンリーの私の「魂」に「ピン」ときた唯一の作品です。な作家さんが参加されているようです。キャラは筋肉質ですが、ムキムキってわけでは有りません。

それでいて随所に散りばめられたギャグが雰囲気を和らげます。若干コミカルな要素もありストーリーもしっかりしている。ページも多くボリューム感もあり、タップリパラレルな4コマの世界を堪能出来ました♪また、質問コーナーという形で、この作品の入れ込みが充分伝わってくるのも良かったです。最高のエンディングでも最悪のエンディングでもない、一つの節目。