ストレイライジング

で書かれたストーリーの、名場面や本編では書ききれなかったエピソードを漫画化した本作。やわらかいタッチの絵がストーリー全体をやさしく表現しており、読み出すと自然に引き込まれていきます。ギャグ風の同人誌になっていますので、元ネタについて知らなくても問題ありません。

眼鏡をかけたキャラクターがおっとりした性格だとすごく優しい印象になるんですよね。良いお話です。作者さんがTwitterでセールをしているのを知り購入。「は怖くて苦手」と言う人でも、これなら安心ですよ^^かわいいと言っても、狙ったかわいさではなく何となく不思議なかわいさがあります。これは是非とも多くの人々に読んでもらいたい作品です。

濃厚なギャグの時間を楽しまれていかがでしょうか。を知らないと、多少つらいかも知れません。あの男が自爆を選択するまでに何があったのか、妄想全開でお楽しみください。このシュールさは、レビューできません。ですが、少々のネタばれも含んでいると思います。エンドではありませんが、終わり方がよくいい作品だと感じました。

元ネタはあまり知らなかったのですが、作品の冒頭のページで設定が書かれてあるのでわからないなーという人でも楽しめると思います。数ある物の一作品ですが、この作品のウリはいい意味でクセの無い美麗な絵柄でしょう。ネームの間が絶妙なまったり系の風味もあって、これも繰り返し読める再読性を高めてます。また、まるで緩やかな長い坂を上り終えた様な読後感にこの作品の、誤解を恐れずに言うなら少し不快な、それでいて病みつきになるような魅力を感じました。

あちこちでギャグとバトルを交えつつ、クライマックスに向けて話が集約されていきます。その自然で豊かでキュートな表情が、ストーリーにメリハリを利かせ、読むものをぐいぐいと引き込んでくれる。